海の正倉院
沖ノ島。
現在、世界遺産認定されています。
この島は、一般人立ち入り禁止、フェリーなし、観光客船なし。
世界遺産って、知名度あげて観光客呼ぶためのものじゃないの?
沖ノ島と宗像大社の間にある筑前大島には、遥拝所と呼ばれる遠くから参拝する場所がありますが、沖ノ島の姿は遥か彼方に見える黒影にすぎません。
なのに、釣り人とダイバーしか島の近くには立ち寄れないとは、なんとも皮肉な話。
釣り人もダイバーもそれほど沖ノ島自体の歴史には興味はありませんし、これから知るつもりもありません。
なぜなら、対象は魚と地形とウミウシなのだから。
しかも、沖ノ島は堤防や磯で釣りをするなら、女性も上がれる。
なんともバチあたりな話ですが、なにやら管轄する部署が分かれているそうでグレーゾーン。
お役所仕事なんてこんなもんです。
サンライズの日常はローソンから始まります。
毎日毎日、ローソンに始まり、ローソンに終わる。
現在、こなを拾う、香椎浜イオンの近くのローソン上には都市高が作られていますね。
多少便利にはなりますが、到着時間は変わっても15分程度。
15分を節約するために、都市高を使って毎回志賀島にダイビングに行っていたら、ダイビングフィーを上げざるを得ませんので使いませんがね。

天気は予報の晴れではなく、太陽を完璧に遮った曇り。
曇り空でも、ふじこは元気でした。
奈多漁港から出発のARK号はダイビング専用ボートなので、ダイビングしやすく設計されています。
リゾート感が味わえる居住空間も魅力です。
しかも、ISSAの几帳面が随所に光り、整理整頓(船では珍しい)塵一つない清潔な状態に保たれていますので、矜持が高い人、素封家、潔癖症の方にも安心して勧められます。
その代わり、少しでもルールからはみ出そうものなら、重箱の隅を突く小姑のようなISSA小言が体のあちこちに突き刺さってきますので、行動には注意必要です。
まあでも、このこだわりのおかげでそうなっているわけですから、目を瞑りましょう。
この夏、少しだけこの船が体に馴染んできたような。

馴染んでからが、ようやく楽しい。
人も器材も船も海も。

港を出て、2時間ほど走ると見えてくる沖ノ島。

到着前に、ISSAの鍛えあげられた肉体を拝みながら、沖ノ島の説明を聞きます。

手前にいるめぐは、肉体も精神もふっくら加減になってきております。
ブリーフィングで説明された遺跡ポイントは、他船のダイバーが入っているとのことで、急遽、堤防近くの島の南側へ変更。
エントリー場所は、まあまあ沖合。

みんなが集まるまで時間がかかったので、水面で待ちぼうけ。
集合場所は水深20mくらいのところだったので、潜行直後浅瀬に向かって泳ぎます。

浅瀬では、イサキの大群に遭遇。

浅瀬に行けば行くほど大量のイサキたち。

1匹のサイズは30センチほど。

1匹のイサキではこうも感動しませんが、大軍になると別物。

数の力はすごい。
しかし、きゅうは群れには興味なし。

ニューカメラ&ニューマスク&ニューライトでウミウシを狙う。
シロタエイロウミウシ久しぶりに見た。

ウスイロも久しぶりに見た。

二人羽織も久しぶりに見た。

アルミタンクが腰からはみ出てますよ。
そんなにグラグラでよく泳げますね。
アルミは水中で浮くのがよくわかる写真です。
1本目が終わると、完全にスリープに入ってしまった人。

こうなると、もう起きません。
再起動は港?
2本目は、誰もいなくなった遺跡ポイント。

休憩はきっちり1時間で、すぐエントリー。
サンライズのダイビングはいつも長いと、ISSAに(文句)言われますので休憩は短めに。
今回は全部ドリフトダイビングなので、船から落としてもらったらすぐ潜降するのですが、エンジンを切った船はいつの間にか流されてしまったようで、準備をして入ってみると、そこは水深50mオーバーの沖合。
一応、潜ってみましたが、底が到底見えない、流れがある中層を大人数で泳ぐのは不可能と判断し、一旦全員エキジットすることにしました。
もう一度ポイントに付け直してもらい、潜りましたが、その頃ISSAチームはエキジット寸前で大幅な時間の「ズレ」が生じました。
2本目は休憩が短く、窒素が抜けてない状態で、しかもどっちに行ったら遺跡なのかわからない手探り状態。
減圧不要限界のリミットが近づく中で、直感とわずかな記憶で遺跡を目指します。

なんとなく(直感で)反対に行っているのでは?
と思いすぐにUターン。

なるだけ浅いところを泳ぎつつ一応、見つけましたが、減圧リミットが近づいておりました。

秒で見る。

もっと早くUターンすればよかったんですが、あとの祭り。
何せ全てが、うろ覚えなもので申し訳ない。
かなり、リミットギリギリを攻めることになってしまい、減圧症の危険にも晒してしまいました。
申し訳ない。
とにかく、どこでもどんな時でも楽しんでくれるサンライズっ子達には感謝です。

ハリセンボンの棘を使ったグローブ耐久テストはもう始まっている?
透明度はさほどよくないですが、中層で安全停止。

深いダイビングと短い休憩で徐々に窒素が溜まり、スリープ患者が増えていく。

なぜに、日本のボートダイビングは深いポイントが多いのか。
全然長く潜れない。
かなり、時間が推してしまったようで、休憩またもや短め。
最後のポイントは島の北側。
オープンウォーターの最大深度くらいまでうねりが入っており、ゆっくり見れません。

このウミウシなんだろ
ゆっくり見れないから、わからない。
減圧のリミットもすぐに来るので短くダイビング終了。
このポイントは、遺跡のミニ版のような場所がありました。
もしかしたら、本物の遺跡は偽物なのか。それともミニ版も本物なのか。
ミステリーです。

僕は超浅瀬にいる生物を見て、そこそこ深いとこにいる生物を見て、沖にいる生物も見て、いつもと違う「変化を感じたい」人ですので、普段潜っていないボートダイビングは修学旅行気分。
なので、潜る時間は短くてもいいのですが、普段長く潜っていますのでダイブタイム50分を切ると物足りない。
あれから、最後まで寝ていたふじこちゃんは、そんなことなど露知らず、どんな夢を見ていたのでしょうか。

彼女の中では3ダイブが遂行されていたのかもしれません。
というわけで、今年の沖ノ島ツアーは終了しました。
ありがとうございました。
来年はもしかしたら、立ち入り禁止になるやもしれません。
そうなれば、今年が最後のチャンス。
ダイバーが立ち入り禁止なれば、いよいよ釣り人も。
令和2年、沖ノ島は幻の島へと変わる。


