万物に清新の気がみなぎる時節。
漸く春到来で北風にめっぽう弱い我々のホームグラウンドの海も安定してきました。
しかし、この時期は日本を囲む海の中は春濁りと言われるひどい濁りに悩まされます。
春の温かな日差しが降り注ぐことで水温が上昇し、冬場に下層に沈殿していた栄養豊富な海水に、中国大陸からの黄砂の栄養も加わり、植物プランクトンが一気に増殖していくことと、冬場に育ったワカメなどの海藻も枯れ、水温の上昇と共に溶けだすことも春濁りの大きな要因になっています。
しかし、こうして春濁りの原因を知ると、喜ばしい事と思えてくるからまた不思議なものです。
自然には抗えませんので、私たちダイバーはその状況を受け入れて、観察するだけなのです。
そんな春濁りの玄界灘で、わたしはオープンウオーター講習を担当してきました。
先週に引き続き、さかきさんです。
英語が堪能で海外好きなさかきさん。
コロナ前に行ったピピ島でのスノーケルを忘れられなくて、今回ライセンスを取りにきたというわけです。
ピピ島には絶対に生えなであろう海藻を見せました。
日本人にとって一番身近な海藻ですが、まさかこの中で泳ぐ日を想像したことがあったでしょうか。
ワカメもずいぶんと背が低くなってきたので、あとひと月もすればスナビクニンが探しやすくなると思います。
今年もダンゴウオの期待は薄々なので、スナビクニンに期待しましょうかね。
その頃、ファンダイブに来ていたきゅうちゃんと琴音ちゃんは、160分に及ぶウミウシ漬けのダイビングを楽しんでいました。
お目当てはもちろんミズタマウミウシ。
3人で5個体観察できたそうです。
写真を見るだけで、きゅうの喜びが伝わってくるから不思議です。
今年はミズタマウミウシ当たり年ですな。
今シーズン志賀島初登場のゴマビロやら、
砂地を歩く姿がかわいいペタンとしたイソウミウシ。
今年多いサガミコネコウミウシ、
イバラウミウシやら
サキシマミノ、
サガミミノなどなどなどなど
かなりの数のウミウシが見れたようです。
春濁りの海でも、色鮮やかなウミウシたちのお陰で癒されますね。
海の宝石とはよく言ったものです。
そして、最後にちょっとご案内。
この日、先日たっちゃんが取り付けてくれたストラップを着けたGTフィンを実際の現場で使ってきました。
GT用スプリングストラップ税込9680円。
元々このフィン42900円で購入したので、合計52580円という超高級フィンが仕上がりました。
ちょっと高すぎやしませんかね、キヌガワさん。
しかし、今シーズンからはこのストラップが標準装備で税込み44000円。
多少お求めやすくなっています。
使い心地はというと従来の物と比べ物にならないくらい着脱が楽になり、ダイビング中のストレスが一つ減り、大変満足しています。
これまでは男性向けだったこちらのフィンですが、Мサイズも新たに加わり、着脱も楽になり、女性にもおすすめできる逸品となりました。
ドライスーツ用のフィンを新調したい方、あおり足キック練習したい方、少しの力でグングン進みたい方、GULLの中で一番柔らかいゴムを使用していて、しなりが効いて推進力の上がるGULLのGTフィンお勧めです。
以上、前田がお届けしました。
ではまた明日。