昨日は大陸の冷たい高気圧が迫ってきたせいで、強い北西の風が吹きました。
冷たくて厳しい風です。
このシリアスな天候のおかげで、長崎の海には僕たち以外に誰もいませんでした。(釣り客も観光客も)
安全に入れるエントリー口は中央口だけ。
かろうじて西口からも行けるかなあという感じでした。
安全を第一に、僕と立花さんととっくんとまあさは中央口から入りました。
後ろからマダイ軍が餌を欲しそうについてきていました。
この海域ではウニをあげることを禁止されていません。
駆除の対象であるウニを減らすと喜ばれるくらいです。
さしさし棒でウニを突き刺し、持ち上げますと、ウニの柔らかいところを食べにきます。
マダイ軍はさしさし棒も一緒に咀嚼してきます。
ガリガリと噛まれている感触が前腕まで伝わってきます。
このやりかたであれば、ウニを一個づつ割る必要がないので疲れません。
1分間に十個くらいは駆除可能です。
ウニのおこぼれに熱帯魚が群れます。
冬を忘れる賑やかさでした。
デカくて派手なミノカサゴもいました。
あまりに派手なので、ハナミノカサゴみたいでした。
セミホウボウがいました。
砂地の上を滑空していました。
びっくりしました。
羽を広げてない状態。
フグ??
我々の1本目は石庭まで行ってひき返して終わりました。
それでもゆっくり潜ったので70分近く潜っていました。
きゅうちゃんとちゃんまりは西口から入って、二の段まで降りていきました。
先頭を引き受けたきゅうちゃんはとても緊張したそうです。
安全に、生物を探して、しっかり楽しませねばと。
しかし、シロとアオとキイロくらいしか見つけらなかったと言っていました。
2本目は僕たちも西口から行ってみることにしました。
風が強いので、水面移動中に東へと流されていきました。
なので、すぐに潜ることにしました。
そこから砂地と岩の切れ目を泳いで3本根までいきました。
キカモヨウウミウシがいました。
コイボウミウシにそっくりなので、小コイボと名付けました。
ニノ段まで降りていく途中、向かいの流れでした。
まあさが泳げないというので、一の段に引き返しました。
すると、とっくんがコイボウミウシを見つけました。
その直後、まあさがまあさらしくパニックになりました。
でも、ここで上がると北西風の影響で水面移動は不可能だと思ったので、少しだけ手助けをしました。
まあさはパニックと長く付き合っているせいか、すぐに正気を取り戻してくれました。
まあさのパニックはもう慣れっこです。
どんどんパニックになってください。
DMの練習台ですwww
その頃、きゅうちゃんとちゃんまりも同じところにいました。
ワニゴチがいたようです。
エビの女王、ちゃんまりも頑張りました。
でも、これを撮ったのはきゅうちゃんです。
アカホシカクレエビと。
イソギンチャクエビです。
帰ってきてから、きゅうちゃんは「イガグリウミウシとカグヤヒメウミウシを見たんでしょ!!俺たちはなんも見てないんだ」と言いました。
自分たちのグループはちょっと寂しい結果だったので、僕たちのグループの成果が気になったんだと思います。
それと、心優しいきゅうちゃんのことなので、ちゃんまりを楽しませらせなかった罪悪感にさいなまれていたのではないかと。
「なんでそんなこと聞くの?」と聞き返したら、
「むらさきの大きなウミウシとトゲトゲしたウミウシを見たってとっくんが言ってたよ」と言いました。
でも、そんなウミウシは見ていません。
よくよく考えてみたら、
むらさきの大きなウミウシ=コイボウミウシ
トゲトゲしたウミウシ=小コイボウミウシ(キカモヨウウミウシ)
その事実に、きゅうちゃんは心をなでおろしました。
「良かった〜みんなが見てなくて!」(心の声)
帰りに中華街にいきました。
立花さんときゅうちゃんは生まれて初めてだったようで喜んでもらえました。
RIO