2023年2月1日から毎月開催中のウミウシ★ラボ。
前回の1月18日から1か月半ぶりの開催となった。
●実施日:2024年2月14日
●気温:20℃/曇り時々雨
●水温:12℃
●波浪:凪
●潮汐:中潮
●参加者:きゅう会長・ふじこ・前田
●調査エリア:志賀島・白瀬
①P1→ウミウシ岩→P8→立岩(111分)max9.0m
②P4→P7→P5→P3(90分)max14.7m
●観察できたウミウシの数:39種
この季節なかなかホームグラウンドのこの場所に潜れないが、たまにこうして受け入れてくれる。
そしてそんな日は決まって透明度がすこぶる良い。
そんな中、変わらずウミウシの捜索だけど気になるウニの浸食。
海藻とウミウシは切っても切り離せないのだから。
先月もウニが酷いと思ったが、見比べると一目瞭然。
これは先月1月18日。
そしてこちらは昨日2月14日。
先月よりも海藻が少なくなっているのが分かる。
ウニの着ていないエリアは・・
こちらが先月1月18日。
これが昨日2月14日。
ウニがなければワカメが少し成長したくらいで、さほど岩肌の海藻類に変化はないように思う。
しかしよく観察してみると海藻の種類も少しずつ変化しており、観察できるウミウシの種類も変わった。
クロコソデウミウシやタマガワコヤナギウミウシやコネコウミウシが増えた。
あとは冬のイメージの強いキイロウミコチョウ
ショウジョウウミウシ
サクラミノウミウシも一気にその数が増えた。
スミゾメミノウミウシは何度産卵するんだろう?
前回と同じ場所でまた産卵していた。
先月かなり多かったセスジミノウミウシとアカエラミノウミウシは随分と数が減った。
そのかわり繁殖行動や
産卵行動を多く見ることができた。
ウミウシは種類も数も先月よりは減ったと言ってもそれでも年間を通すとまだまだウミウシシーズン真っ只中でその数は多い。
肉食のウミウシも多く、捕食シーンにもよくでくわした。
2023年2月~2024年2月でほぼ毎月調査をし、ぐるっと丸1年志賀島のウミウシと向き合ってきた。
一旦ここで調査に区切りをつけて、1年分の資料を今後まとめていこうと思う。
まずはシーズナリティ―をグラフにして、誰もがシーズンのウミウシを簡単に見付けたり撮影できる様に試行錯誤をしていくつもりなので、暫しお待ちを。
そしていまだに『ウミウシとか小さいの興味ない』なんて言葉をよく耳にするが、せっかくこんなに海藻やウミウシが多い玄界灘をホームグラウンドにしているダイバーなら、それを『興味がない』なんて思わずに、騙されたと思って春先だけでも水中の宝探しに勤しんでもらいたいものである。
ウミウシ★ラボ会員&お試しダイブリクエスト随時受付中。
前田幸子。