玄界灘ウミウシ調査記録です。
志賀島・白瀬エリアで観察できたウミウシを記録しています。
●実施日:2024年1月18日
●気温:18℃/曇り時々雨
●水温:14℃
●波浪:凪
●潮汐:小潮
●調査エリア:志賀島・白瀬
①P1→ウミウシ岩→P8→立岩(108分)max9.0m
②P4→P7→P5→P3(88分)max14.7m
●観察できたウミウシの数:51種(過去最多)

奇跡的にこの日だけ南風が吹き、グンと気温が上がり1月とは思えない海況。

透明度はスカーンと抜けるほどではなかったが、悪くない。
浅場7m、沖は10mほどだろうか。
水温がまだ高いのが原因だろう。
今年は日本近海どこもかしこも水温が高く、志賀島も現在14℃。
がらんとした水中。

ウニの浸食がすすんでいた。

困ったことに彼らは海藻を食べ尽くす。
ウニが多いところは海藻が無いのが一目瞭然である。

ウニが来ないエリアは岩肌が見えることは無く、貝類や海藻が付着している。

少し沖に進むと、ワカメの新芽も見られ海藻も増える。

これ以上ウニの浸食が進まぬようにウニ駆除ダイブも検討している。
海藻が多いところは本当にカラフルで美しい。
こんなきれいな海藻を守りたいと感じるのは当然ではないだろうか。

ウミウシの卵も多かった。



もちろん卵だけではなく、今回は調査が始まって約1年で一番多くの種類(おそらく数も)が観察できたのではないかと思う。
理由は簡単で、ウニに浸食されていない潮通しのいいエリアにはとにかく『はえもの』ウミウシの餌となる海藻やコケムシが多いのだ。

1ヶ月半前には全く観察できなかったミノウミウシが急激に増え、どこもかしこもアカエラミノウミウシとセスジミノウミウシだらけに。

ウミウシ探しが苦手な人でも簡単に見付けられるだろう。
フタスジミノウミウシや

シャクジョウミノウミウシ、イナバミノウミウシも多く見られた。

目視で確認できないような極小のウミウシも多いのだろう、肉食のアカボシウミウシもかなりの数が観察でき、捕食シーンにも何度も出くわした。


冬のウミウシに様変わりかと思いきや、夏の印象の強いコモンウミウシやサガミイロウミウシなども数個体確認できたから不思議である。

この1年でウミウシの餌となるコケムシも少しずつ断定できるようになり、ウミウシ捜索が容易になってきた。
今後は餌となる海藻やコケムシの名前や時期を調べたり、その特徴を調べていきたいと思っている。
以上。


