みなさん、メバルという魚をご存知でしょうか?

一言でメバルと言っても、2008年のDNA解析で「アカメバル」「シロメバル」「クロメバル」の3種類に分類されましたが。
ここ志賀島や唐津のビーチで観察しているメバルは、堤防や障害物や藻場につく性質からみておそらくアカメバルとシロメバルの2種類がほとんどだと思います。
しかし、私はいつも【メバル】として紹介しています。
私たちがいつも見ているタツノオトシゴも2017年にタツノオトシゴとは別種のヒメタツでることが学者さんにより判明したのだけど、【タツノオトシゴ】として紹介しています。
メバルとカサゴの違いが判らない人に、やれクロメバルだやれシロメバルだと細かい違いを解くことよりも、まずはメバルとカサゴの違いを分かるようになってもらいたいので、メバルの種類やタツノオトシゴの種類は二の次三の次だと思っているんです。魚の性別や性転換、繁殖行動についてもそうで、知ることには段階があり、知りたい!学びたい!と思ってはじめて吸収できるのだと思っています。
魚をただボーッと見るだけでいいと思うんです。仕事じゃないんだし。
趣味なので好きなことを思う存分やればいいと思うのです。
ただ海に入りたい!泳ぎまくりたい!ぷかぷか浮いてたい!無心になりたい!群れに突っ込みたい!写真撮りたい!ウミウシ見たい!魚見たい!生態観察したい!
それぜーーんぶダイブショップサンライズでできますので。笑
しかし昨日。
初めて福岡でのダイビングということで『メバル見れるのむっちゃ楽しみです』となんとも珍しい言葉を発する青年がやってきたのです。

前田の手もテンションも爆上がり。
私たち玄界灘ビーチをホームグラウンドとして潜るダイバーからすると、メバルって見慣れた魚なんだけどこの魚は冷たい水を好むので、リゾートにはもちろん、鹿児島・宮崎・柏島や天草・辰ノ口でも観察できないんですよね。
初めてサンライズに来てくれたこちらの青年ヒロノリくんは、学生時代に妙見をホームとして潜り込んでいたダイブマスターでした。

生粋のサンライズっ子玄界灘っ子のダイブマスター小夏と、
ダイブマスター候補生のとっくんと私の4人で『春告魚・メバル』を見に行くことに。

メバルは、魚としては大変珍しく卵胎生で、1歳までは雄雌同数なんだけど、2歳でメスの割合が増加し、5歳ではメスが9割にもなります。
2歳でほとんどが成熟し、抱卵数は2歳で5000~9000、3歳で30000、高齢魚で80000を超えるというから驚き。
精巣は11~12月、卵巣は12~1月に完熟し、水温が下がってきた11月頃に交尾し卵の成熟を待って受精し、12~2月に4mmほどの仔魚を産みます。
2~4月に1cm、3~5月で3~6cmに成長し、湾内の藻場での生活が始まり、6月には6~8cmとなり、少し深場の岩場やアラメの海藻帯に移動していき、秋季、大型の海藻が成長すると、浅い海藻帯に移動し、水温が10℃近くになると深場で越冬します。
ゆっくりと成長し、1歳で9cm、2歳で13cm、3歳で16cm、5歳で19cm前後になり、平均的な寿命は10~15年といわれていて、長い個体だと20年以上も生きるんだそう。
この季節のメバルはイカ玉瀬くらいがお好みというわけ。

今年産まれた子供たちは赤みが強く藻場で群れています。
上手に寄れば逃げませんのにじっくり観察して下さい。
できれば胸鰭の条数も数えてみてください。
ヒロノリ君はロクハンに素手で、SONYのα7シリーズ90mmレンズで約80分も撮影に没頭。

アナハゼも初めて見たそうで、むっちゃ喜んでくれました。

水温が20℃まで上がり、ウミウシ類は数も種類も減った代わりに魚がかなり増えています。
銀輪クロダイ。

ベニツケギンポ。

ヤマドリにも会えました。

ヤマドリが食べようとしているなんちゃらエビ。

エビの方にフォーカスあてるの面白い。
ヤマドリの頬のブルーがいいアクセントになっていますね。
アメフラシと遊ぶ小夏もまったりフォトダイブを楽しみました。

雌株にからまるヒョウモンダコ可愛い。

来週DMカリキュラムの一環で志賀島をガイドするので、とっくんに少しナビをお願いし、その間にスナビクニン捜索してみるも

とっくんは道に迷い、スナビクニンは見つからず。
ダンゴウオ、アイナメに続いて今度はスナビクニンまでも志賀島から去ったのか・・・???
来週また探してきたいと思います。
5/21(木)
潜水場所:志賀島/白瀬
潜水時間:152分
最大深度:15.8m
透視度:5m
水温:19~20℃


