5月31日。
ぴーん(メッセンジャーの通知オン)
「リオくん、こんにちは 久しぶり!元気ですか? ちょっと相談です。 友人でオーダースーツサダの社長がいるんだけど 、最近一緒に、釣りに行ったり、登山したりしてて その時、常にスーツで来てて、その動画を会社のブランディングに使ってるんだけど 、今、スーツでダイビングさせてくれるとこを探してて、 リオくんのとこでスーツでダイビングってさせてもらうことできないかな? YouTubeの撮影も協力してもらわないといけないんだけど。ライセンスはOWです。」
タイ時代から仲良くさせてもらっている知り合いの社長さんから、こんなご依頼がありました。
おもしろいことが好きな僕は、もちろん二つ返事でOKを出しました。
調べてみますと、オーダースーツサダは、福岡には二店舗、小倉に一店舗あるのがわかりました。
前々からブレザーを1着持っておきたいと思っていた僕は、せっかくのご縁ですので、天神ロフトの横にあるオーダースーツSADA天神店で仕立ててもらうことにしました。
そして、できあがったジャケットはこちら。
お値段32000円。(SADAの中では結構いい生地)
普段スーツなんてほとんど着ない僕ですが、このジャケットは一回袖を通しただけで、マジでいい!!
マジでいい生地使ってる!!と一発で思いました。
これはお世辞とかではなく、率直な消費者の感想です。
それからSADAのことを色々調べてみましたが、これがなかなかの波瀾万丈っぷりでして、取引先のそごうが倒産して借金が25億になり、そのせいで投資ファンドに買収されたものの、東日本大震災のせいでスーツがより売れなくなり、ファンドもさじをなげて手を引かれたとのこと。
祖父が『茨の道を行け』と言っていると思って腹をくくり、会社に復帰した佐田社長は、現在のような製造小売りの業態へ変身を図り、V字回復するという、すごい会社でした。いまやその年商32億円。
その復活劇の立役者がこの方、佐田展隆社長。
あまりにイバラの道すぎて、カンブリア宮殿にも出演されていました。
小池栄子は機転が効くことをさらっという非常に頭のいい女性だそうです。
そんなわけで、オーダースーツ佐田社長から聞いた、スーツ業界についてお話ししておきます。
(僕のスボンはいつも履いてる無印のやつなので、よれよれしてます。今度ちゃんとしたやつ買います。靴も茶色があいますね)
まず、大手スーツ屋のAOKIと青山は、まさかの原価率10%!
4万円のスーツの原価は「4000円」という計算です。
どおりでへボイわけです。
(僕はこれまで3着くらい買いました)
同じ型のスーツたくさん作るため、半分くらいの在庫は廃棄処分されます。
アパレル全般そうですが、その廃棄処分されるであろう服の料金が上乗せされているという仕組みです。
百貨店に入っているスーツ屋でも、通常は30%くらいの原価率ですので、10%はやりすぎですよね。
お次は、
ちょっと安く作れるオーダースーツ屋で知られている、麻布テーラーさん。
僕のぴちぴちのスーツはここで作りました。
好立地ながら、高層階を借りているため、家賃はおさえてはいるのですが、内装にお金をかけているせいで、同じ生地で作っても、SADAのスーツより1.5倍の価格設定になっています。
僕の買ったブレザーを麻布テーラーで作ったら、50000円はするということになります。
ちなみに、今年の3月、洋服の青山に買収されました。
お次は、銀座グローバルスタイルさん。
ここはパターンオーダーなので、もはやオーダースーツではないとのことです。
フルオーダーで作っても、足が太いスポーツ選手は着れないスーツになっております。
ではSADAのスーツはどうかといいますと、店舗は好立地だけど高層階で広過ぎない。(天神店はまさにその通りのお店でした)
そうやって家賃を抑えて、内装にもお金をかけない。
もともと古くからの生地の卸問屋なので、イタリア、英国、国産などなど、あらゆる生地メーカーを網羅しており、それにくわえて融通が効くので、その原価率はなんと脅威の50%!
しかも完全オーダーメイドスーツで作ってくれます。
ブルックスブラザーズでオーダーしますと10万円くらいしますが、同じランクの生地で作ってもSADAなら6万円代で買えてしまう。
まじでやばいです。このお得感。オーダースーツ屋で日本一の店舗数に拡大した理由がわかります。
いろいろなオーダースーツ屋がありますが、日本で一番コスパのいいお店それがSADA。
こんなに安く買えるオーダースーツを知ってしまうと、正直、ビームスとかに売っている、つるしのスーツなんて買う気がしません。
着心地が悪すぎる。
特に僕みたいな足が太い人や、胸板が厚かったりする人はそうだと思います。
SADAではスポーツ選手に多く着てもらっているのは、そういう理由からだそうです。
なんか宣伝みたいだなあと思った方。
宣伝です。
でも、僕は一円ももらっていません。(ダイビング代はのぞく)
ただ、自分にとって本当に大事な情報、知識というのは、肌のぬくもりを感じるところから、実感的に得ていくというのがいいと思うんです。
もし、いくつかの誤りや誤解が含まれていたとしてもです。
なんだかんだいって、ネット、新聞、テレビ、ラジオなんかでは、やっぱり自分にとって、100%のものは得られないんだということです。
だから、そのことを素直に伝えたいんですよね。
それに、自分いいと思ったものは、人に言いたくなるでしょ。
ちなみに、スーツを仕立てるならば、生地はウール100がいいそうです。
濡れてもすぐ乾く。
あったかい。
すれに強い。
見た目に高級感がある。
弱点は、濡れたまますれると破れやすい。
あと、スーツにもトレンドがあるので、5年以上前のスーツはダサく見えるそうです。
メンズスーツは、女性ファッションのトレンドの影響を受けるとのこと。
今は、少しゆったり目が主流。
ピチピチのスーツはもうダサい!
さて、海に入ると濡れるけれど、すれは大丈夫だったのかな。
僕は今回、動画カメラマンに徹しました。
ずっと撮っていました。
バッテリーは1ダイブにつき一個使いました。
イサキすら生では見ていません。
全部カメラ越しです。
とにかく、最大限いい映像を撮ろうということしか考えていませんでした。
なぜ、ここまでいい映像を撮りたかったのか。
それは、こんな機会はなかなかないからです。
企画がしっかりしていて、出演者さんもいてやる気もある。なおかつサービスしなくてもいい。
大体は、ガイドをしながらとか、講習をしながら撮っています。
やっぱり撮影に集中できないんですよね。
集中できないと、やっぱり面白くない。
面白くないと、編集にも力が入らない。
結果、適当になる。
動画が上手くならない。
悪循環ですよね。
実際、今回の企画は、一生懸命ブログで面白く書いても、たぶん面白くなりません。
なので、伝えたいことは、七ツ釜に潜ったこと。
雨がすごかったこと。
はまちゃんが美人に撮れていたこと。
セトリュウグウウミウシがいたこと。
せなこんぐが撮ったウミトサカがうまかったこと。
それくらいです。
あとは、佐田さんは家に水槽が4つあって、
クマノミやらウミウシやらチンアナゴやらメジナやらハタやらカエルアンコウやらソラスズメダイやらシリキルリスズメダイやらホウボウやらミナミハコフグの幼魚やらコンゴウフグの幼魚やらタツノオトシゴやらを飼っているらしいです。まだまだあったけど、忘れました。
なので、魚や生物には異常に詳しかったです。
そして、メジナ釣りが大好き、メジナを食べるの大好きということで、メジナ中毒の僕としては仲間ができた気分でしたね。
さてさて、無事潜り切れたのか、トラブルはなかったのか、細かいことは動画でお伝えするとして、今日のブログはここまで。
寝ます!!
2週間以内で作りますので、少々お待ちください。
なかしまりょうすけ