ここ最近SNSでの情報発信のおかげか一般の問い合わせが増え、この日もニューヨークからのゲストがサンライズにを通して玄界灘に遊びに来てくれました!

40年ニューヨークに住んでいるTakiさんはこれまでアメリカを中心にのサンディエゴ・フロリダのキー諸島・ケアラケクアや、メキシコのトゥルム、南イタリアなどのリゾートを中心に潜り、日本国内では小笠原諸島と沖縄でしか潜ったことがなく、今回初めて日本海、玄界灘でのダイビングに不安と期待でいっぱいな様子でした。
そんなTakiさんに日本海の印象を聞いてみると、とにかく冷たくて、流れが強く厳しい海を想像していたんだそう。
わたくし前田がガイドを担当してきたのですが、私はどこからどんなゲストがみえても、海の状況は変えられないけど、その時の最高の海をご案内しようと日々努めています。
それがゲストにはまるかどうかはわかりませんが、この15年間大好きな志賀島の海の良さを最大限に伝える努力をしてまいりました。
実際に案内して、『濁っててつまんない』『寒い』『サンゴも色のついた魚もない』『枯れかけた海藻しかない』どんな感想でも問題ありません。
だってそれがここの海ですから。
さて、この日はどんな海で、ゲストはどんなふうに感じたのでしょうか?
まずは透視度。この日の3日前は2~3mの透視度だったのが、南からのいい潮のおかげか、この日はいいところでは8mくらい見えていました。

草原のようにも見える枯れかけたワカメの絨毯と、伸びるアカモクたち。

そしてそこに産み付けられた無数のアオリイカの卵たち。

活性があがってきた普通種ベラの群れ。

テンジュクダイ系の魚の群れ。

道中は南の潮にのって入ってきたミズクラゲたちがふわふわしておりました。

沖のエリアでは大きなソフトコーラル。

おかしなカニや、レアなタツノオトシゴ、

大きなマダコの卵保護なんかを観察してきました。

そして、Takiさん、エキジット後の第一声
『ファンタスティック!』
気に入ってくれたようでホッとしました。
Takiさんは生物の知識も深く、卵を保護しているマダコのお母さんはその役目を終えたら命を終えることもご存知で、『タコの卵保護が見れるなんてまるでナショナルジオグラフィックの世界!』と大興奮で、『これまで潜ったどこの海よりも海もガイドも最高だ!』と『素敵すぎてこの海をどう表現したらいいか言葉にならない』と困惑しながらも初めての玄界灘の海をすごく喜んでくれました。
私も自分と同じ感性を持つ知識の深いダイバーとのいい縁で一緒に潜れて、その喜びを共感できたこと、楽しい!嬉しい!最高!を全身で表現してくれることにとても嬉しく思いました。
日本人ってあまり自分の喜怒哀楽を表現しないけど、こんな風に人に自分の感想や想いを伝えることって人の心を動かすし大切なんだなって改めて実感しました。
そして、その翌日、言葉にしてみましたとメールが届きました。
『曇り空だったこともあり、水面と空の境界線が曖昧で、光がどこからともなく海全体を柔らかく包み込み、薄い霧のような水の中に、露の向こうに浮かぶ岩や、ゆっくりと揺れる海藻がとても幻想的でした。
今まで泳いできた南国の海とは全く違い、まるで現実と夢の境界線の狭間に迷い込んだような、不思議で静かな世界に感動しました。』
これからも玄海灘の海の素晴らしさ伝えていきたいなと、なんだかちっぽけな自信が持てました。
みんなもたまは褒めてね。笑
5/27(水)
潜水場所:志賀島/白瀬
潜水時間:53分+58分
最大深度:15.1m
透視度:3~8m
水温:19~22℃


