連日志賀島白瀬へ。

前日の南風から北風に変わり、少し水面はバシャバシャしておりましたが、志賀島大好きっ子は潜れるだけで嬉しそうでした。
いえーい。

ウエットスーツでもドライスーツでもロクハンでも快適に潜れる今の時期。
水中も水温の上昇と変わりゆく潮の動きのせいで、日々変化しています。
前日良かった透視度は一気に落ちて1〜3mほどになりました。

お天気も芳しくなかったので、まるでナイトダイビングのような水中景観が味わえました。

そんな中でもやっぱりサンライズのダイブマスター女子2名は楽しんでいました。

生物観察に

写真撮影。

レアな生き物探し。

それに、この時期楽しい生態観察!
遂にスズメダイ、マツバスズメダイの産卵も始まりました。

岩に産み付けられた沢山の卵が肉眼でも確認できます。

産卵床づくりや、産卵、卵保護とすべての生態観察ができました。
小夏は1時間動かずにスズメダイの観察と撮影に費やして、わたくし前田は、前日見つけたマダコの卵保護の観察と撮影に1時間を費やしました。

さすがに水温19℃水深15mに1時間いると、ロクハンを着ていても寒さの限界に達しましたが、ぷるぷるの卵とそれを守る母の姿は時間がいくらあっても足りないくらい寒さを忘れて見入ってしまいました。

タコ好きで有名なふじこから『マダコの卵の孵化日数と水温の関係性』という研究論文をもらって読んだので、更に興味津々でした。
その論文によると、水温が高いほどもちろん孵化は早くなり、
17℃なら約57日、
18℃なら約50日、
19℃なら約42日、
22~24℃なら約25日~30日(志賀島はだいたいこの水温で卵保護が見られることが多い)
25℃なら約22日ということ。
水温×日数で計算するとばらつきが大きかったので、発育臨界温度を求めたところ11.9℃という結果になり、それ以下の水温だとマダコは卵を産まないことが分かったんだそう。
この論文では孵化での計算式も出ていたので、計算してみました。この日の前日に見つけた卵は水温19℃で5月24日前後に産み付けられたものだと仮定し、これから水温の上昇に従い何日で孵化するのか予想を立ててみたところ、ハッチアウトは6月24日という計算になりました。
とはいえ自然の海なので多少前後したとして、まぁ来月20日~28日といったところではないでしょうかね。
志賀島に潜ったら、卵の成長と水温を都度観察して記録に残していこうと思います。
卵と言えばこちら、お腹の大きなタツノオトシゴも数個体観察できています。

去年行った水俣のタツノオトシゴ専門店のインストラクターに尋ねたところ、タツノオトシゴもハッチアウトまでに水温が大きく関係していると言っていたことを思い出しました。
基本的には25日前後でハッチアウトするけども、水温により最長だと70日、最短だと18日とハッチアウトまでにずいぶんとひらきが出るそうです。

大潮とか関係なくて、実は水温が一番関係しているとのことでした。
自然界は不思議がいっぱいで興味深いですね。
スズメダイの産卵、マダコやアオリイカの産卵、タツノオトシゴの産卵など、サンライズが始まった15年前と変わらない風景もあれば、変わってしまった風景や生物も多いんですよね。
ここ白瀬に10年前には大きなソフトコーラルなんてなかった。

ソフトコーラルにつくカサゴなんて辰ノ口みたいでしょ?
ソフトコーラルに立派なサイズのオニカサゴ。

オニカサゴも志賀島で見られることはなかった。
この日の前日に四つ岩に1匹で泳いでいたハナハにも驚いたのですが、、、この日は更に沖で6匹の小さな群れをつくって泳いでいました。

玄界灘にハナハゼ。。。
サンゴは生えて沖縄みたいな海にはならないだどうけど、長崎の辰ノ口や熊本の妙見みたいな海にはそう遠くない未来になりそうな、そんな気がしています。
次はカエルアンコウが現れるんではないかと思っています。
週末は唐津と久々の辰ノ口遠征です!
サンゴにカエルアンコウ見てきますね〜!
以上、前田がお届けしました。
5/28(木)
潜水場所:志賀島/白瀬
潜水時間:76分+80分
最大深度:15.3m
透視度:1~3m
水温:19~21℃


