こんにちは、マエダサチコです。
暦の上ではもう間もなく春がやってきます。
海の中は、陸上に比べて2、3ヶ月遅れて季節が変わるんだよ、なんて講習で話をしています。
本来なら1月末の水中なんて冬真っただ中。
2月末から~3月頭が年間を通して一番水温が下がるので、それにむけてまだまだ厳しい冷たさがやってくる筈なんです。
しかし、長崎の水温、現在15℃。
外気温の高い昨日はまるで初夏のようでした。
猫界一かわいいブルーアースの看板猫タケシは我々の到着を今か今かと待っている様子でした。
『タケシが居ないと辰ノ口に来る楽しみが一つなくなりますね。タケシが居て良かった~』と、猫好きで有名なDMめぐと同じことを言っている人が居ました。
ことねとせいなです。
昨日も存分にタケシを甘やかし、存分に癒されていました。
タケシちゃん、どうか長生きしてください。
さて、そんなお二人はエンリッチ講習です。
といっても、せいなさんのNxSP講習はとっくに終わっているので、今回は琴音さんと一緒に講習の復習です。
他の女子たちはRIOセンセーガイドでファンダイブと相成りました。
この日はどのエントリー口も穏やか。
東口のイカ芝には、夏に素晴らしい産卵ショーを繰り広げていたイカたちの姿はもうありません。
しかし、そこには2匹のツバメウオと4匹のハタタテダイの姿があります。
砂地を歩けば、レアな生き物ウミテングに遭遇。
タツノオトシゴと同じトゲウオ目の珍しい容姿がダイバーから大人気の魚です。
同じ砂地には大きなモヨウフグも泳いでいます。
ここはどこなの?
水温が高いこともあってか、南国でも来たかのような気分でいられます。
かと思えば、南国には居るはずのないカサゴ。
縄張り争いをするカサゴ達に遭遇。
曇った日や、夕方近くになると今の時季には時折観察できる戦いです。
小潮の昨日。
深場に行くと少し流れていたけど、透明度は悪くなく、
どこに行っても魚がとにかく多くて、誰がどう潜っても面白くないわけがない、そんな海でした。
小魚を狙った大型魚たちの姿もあちらこちらに。
みんな小魚食べたいもんね。
アオリイカの群れの姿もありました。
数日前にはそれを知ってか知らずか、イルカの群れもここに姿を現しているそう。
この時期の風物詩、マトウダイも深海から産卵の為にやってきました。
同じくホシフグも深海からはるばるやってきました。
この近海の名物、伊勢海老も。
こちらは夜行性なのでダイビング中はあまり見られませんが、昨日はいいサイズの個体が観察出来たり、辰ノ口ではちょっとレアなウツボも見られました。
ソフトコーラルたちもポリプを広げて綺麗だったし、
そんな海の風景に、生命の営みに、時間を忘れて楽しんでいました。
海藻の様子も変わってきたので、ウミウシたちも志賀島同様に爆発的に増えてる感じがしました。
南方系のマダライロウミウシに加えて、
順子さんが謎のウミウシを見つけました。
サラサウミウシ?
黄色いサラサウミウシ?
店に戻り図鑑広げて探してみたんですが、、、結局分からず現地サービスの平野さんにも聞いてたところ【ホムライロウミウシの幼体】ではないかという所で解決しました。
透明度も高く、南方系の魚もウミウシもどんどん増えてて、まさに海はベストシーズン!
意外と寒くないので、ぜひぜひどんどんスキルアップしてまだ見ぬ生物に会いに行きましょうぞ。
ご予約お待ちしています。
では、また明日。