こんにちは、前田です。
2019年7月にひょんなことからサンライズに来ることになったくらちゃん。
2度の体験ダイビングできゅうとりなぞうに会い、オープンウォータープール講習でMEGUに会い、海洋講習で色んな仲間たちに会い、その後何度かファンダイブに通ってくれて、レスキュー講習も100ダイブ記念もサンライズを選んで足を運んでくれました。
自宅のある千葉から九州に来る度にスケジュールを調整して、4年間でなんと10回以上も潜りに来ていました。
今回のくらちゃんはカメラがバージョンアップ。
ワイドレンズとストロボを新たに装備し、丁寧に組み立てていました。
と、そのお隣でこれまでにない緊張した様子で高級カメラをセットする小夏の姿がありました。
『できました~~~!!!!!』
THIS IS 満面の笑み。
小夏のこの笑顔を見たことない人・・残念。
それ、小夏の愛想笑いです。
この子よく愛想笑いしますので、その時はしっかり突っ込んでくださいね。
この子、本当に嬉しい時はこの顔していますので。笑
TG5とお別れした日からはや2ヶ月。
ようやくオリンパスOM-D E-M1 Mark IIIを手に入れ、この日デビューとなり、慎重に水没チェックを終えました。
この日は、
●お帰りクラちゃん
●小夏一眼デビュー
●きゅう400本
と、楽しいこと盛りだくさんの一日。
非常勤スタッフのふーだけでもいいところを、常勤スタッフ2名もロクハンに衣替えを終え、志賀島に繰り出しました。
黒瀬に行こうと思ったら普通に荒れていたので、白瀬に潜ることになりました。(なぜかここ数日、また北東の風が吹いていて、暫く志賀島クローズです)
これまでは少し荒れていても開催していた志賀島でのダイビングですが、今後は安全性の強化、スタッフの疲労や足場の悪さなどからベタ凪の日しか開催しませんので、遂行できる日が更に減ってくると思いますので、ご了承ください。
幸運なことに日帰りで唐津や長崎の海にも行ける環境があるので、ご理解ください。
さて!
暫く南風で海況も透明度も安定していたので、急な海況の変化で透明度も落ちてるのではと、多少心配しましたが、そこまで落ちてませんでした。
浅場は8m、深場は5mといったところでしょうか。
ワカメも終盤になり、先日RIOさんがスナビクニンを見たということで、みんなで捜索すると‥なんと3個体も発見できました。
第1ビクニンはDMふーが見つけました。
ちらっ。
しましま模様。
かなり成長した大きく太った個体でした。
第2ビクニンはわたくしが、すばしっこい白い個体を発見。
第3ビクニンは、これまたふーがちょこまか動くオレンジ色の個体を発見しました。
今年はダンゴウオもスナビクニンも居ないと思っていましたが、ちゃんと居たんですね。
ダンゴウオも誰にも見つからずにひっそりとどこかに潜んでいるのかもしれません。
諦めずに探さなきゃですね。
こちらのスナビクニンもまだまだ謎が多くて色々と分かっていませんが、水温の上昇、メカブの消失と共に見れなくなります。
寒冷な海や深海に生息するクサウオの仲間なので、餌も減り肉食の魚達が増える夏の玄界灘では長く生きられないのかもしれません。
もしくはどこかにひっそりと身を隠し、来年のワカメの誕生とメカブの成熟をどこかでじっと待っているのかもしれません。
自身の想像力次第で海を舞台にした物語はどんどん膨らみます。
想像は自由ですからね。
カメラを購入したもののまだストロボは買えない小夏さんは、ライト1灯のみで撮影してましたが、さすがですね。
初めて一眼で撮影思えない素敵な写真を量産していました。
これからの小夏写真にご期待あれ。
こちらは珍しくガイドを担当してくれたRIOさん。
あれ?なんだか、上の写真の小夏と同じ顔に見えるのは私だけでしょうか。
ま、みんな遠い親戚ですからね。(ちなみにシャワーの葉山さんと小夏は親戚であることがこの日判明しました)
似ていて当然ですね。
この日は、うねりを避けて沖まで行きましたが、それでも普通にうねっていました。
そのせいでウミウシは前回よりも少なく感じましたが、沖に居た大きなアイナメや、
捕食に奮闘するカサゴはとても愛らしく、寒さを忘れていつまでも行動観察をしていました。
この日はなんと参加者6人中4人がプロダイバー。
スナビクニンだけではなく、きゅうが見たがっていたセンヒメウミウシや
ハナイロウミウシも見ることが出来ました。
きゅうは400本潜ってもいつもとかわらず、とにかく嬉しそうにウミウシと向かい合い、微笑みながら写真を撮ってました。
『きゅう、おめでと。』
きゅうきゅうきゅーーちゃん、おめでとー!
400本ばんざーい。
大好きなくらちゃんも駆けつけてくれて、みんなでお祝いできてほんと良かった。
これからも自分の楽しみをどんどん深めて、可愛いウミウシコレクションを増やしていってくださいね。
楽しみにしています。
最後にくらちゃんに久々に来た志賀島の魅力を尋ねてみると・・
『志賀島みたいな場所ってあんまりないですよね。
可愛いくてレアなウミウシを見れたのも もちろん嬉しいけど、やっぱり志賀島に来たな!って実感できる地形がすごく面白かった。
砂地があって、岩場があって、生物がついた背の高い大きな岩が点在してて、その景色を眺めながらただ泳いでるだけで気持ちが良かった。
そのうえ、海藻が活き活きしていて、生え物もあって、生物が多くて見どころがとにかく多いことを再確認しましたね。
どこで潜っても、だいたい基本のナビスキルがあれば困ることないけど、ここ志賀島では水中の景観も似ているし、水深もさほど変わらないし、濁ることもあるし、ナビゲーションがすごく難しいんだろうと、そして到底覚えられないけど、ナビゲーションを覚えられたらもっと楽しめるんだろうな。』と。
いつも志賀島に潜っていると、なかなか気付きにくいかもしれませんが、ほんとそう。
このフィールドって駐車場ないし、トイレも遠いし、荷物の上げ下ろし大変だし、足場悪いし、すぐ波立つし、うねるし、濁る日多いし、水温低いし、熱帯魚もレア種も居ないし、スキューバダイビングというレジャーのフィールドとしてはなかなか厳しい環境だと思うんです。
それでもここ志賀島白瀬のビーチが何十年も前から飽きることなく変わらずに福岡のダイバーに愛されているのは、クラちゃんが感じたことをみんな心の奥底に感じてて、このフィールドを愛してやまないんだと思います。自然を愛する者の心をぎゅと掴んで離さない、暮らしを支える他にないビーチなんですよね。ここって。
こちらの写真はくらちゃんが初めてストロボ2灯使って撮影した志賀島のメバルと風景です。
この景色がこれから先、何十年何百年と変わらずにありますように。
では、また明日。